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Thursday, November 5, 2020

「先制医療」の実現には社会全体が関わる必要がある - 新公民連携最前線

Beyond Healthが実施した円卓会議「健康人生100年の世界を実現するために『がんスクリーニング』を考える」では、日本学士院長、京都大学名誉教授・元総長の井村裕夫氏に座長を務めていただいた。同氏はかねて、「先制医療」という考え方を提案している。「がん」という病を前提とした時、この考え方をどう広げていくべきなのか。会議冒頭での座長挨拶の様子をお届けする。(小谷 卓也=Beyond Health)


 今回の円卓会議は「幸福で健康な人生100年時代の実現」をテーマに掲げていると聞きました。現在、日本の平均寿命は女性が87歳で、男性は80歳。健康寿命は女性が74歳で男性が71歳です。幸福で健康な人生100年時代の実現には、高いハードルがあります。

座長を務めた日本学士院長の井村氏。オンライン参加となった(写真:剣持 悠大、以下同)

 ご存じのように、日本人の死因のグラフを昭和から見ていくと、近年増えているのはがん(悪性新生物)と心臓疾患です。幸福で健康な人生100年時代の実現には、この2つにどう対処していくかが重要だと考えます。

 私は10年ほど前、「先制医療」という考え方を提案しました。病気には環境因子と遺伝要因が関係しますが、発病の前にできるだけ予測的な診断をして、介入することにより発症を防ぐというコンセプト。これは、究極の医療だと考えています。

 例えばがんであれば、症状が全く出ない時や発症初期でとらえ、介入していくことで命にかかわる事態に至る前に悪化を防ぐことができます。がんのスクリーニングに向けた新たな技術の開発も着々と進んでいますので、次第に現実的な話になるのではないでしょうか。

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