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Monday, December 6, 2021

スポーツをコアに街全体を活性化。パナソニックのソリューション - 日経テクノロジーオンライン

 また、一般社団法人 天王洲・キャナルサイド活性化協会が開
催したイベントでは、和太鼓の演奏などのライブパフォーマンス
に合わせて、その音源と光を連動させた空間演出の
実証実験を行っている。

 「統合的に演出することで観客だけでなく演奏者の
モチベーションも高まります。その場に関わる人たち
全体に熱気が伝わるような演出が可能だと実感しました」(宮本氏)。

 スタジアムやアリーナの外では「アフォーダンスライティング」を提案する。照明の光を動かしたり明暗や色などの変化を加えたりすることで、人の心理や行動に働きかけるものだ。歩行速度に合わせて進行方向に光を動かすことで気持ちよく歩けるようにしたり、ゆっくりと気持ちのいいリズムで光の明暗を繰り返し、落ちつける空間を演出することで滞留性を高めるという働きがある。会場からの退出を促したり、周辺の飲食施設の滞在時間を長くするなどの効果が期待できるという。

 そのほか、顔認証IDの技術を拡充して、会場の施設内外で決済できるシステムについても実証実験を行っている。会員アプリ等で会員情報と顔データを連携させることで、チケットのもぎりなしに入場が可能になる。また周辺の飲食店やショップなどでの支払いも顔認証でできるようになれば利便性も高まり、経済効果の向上にもつながる。

 「会場内の演出は欧米でも一般的。しかし、周辺の街も含めた内外を連動させた演出は、まだこれから。当社のソリューションを複合的に組み合わせていくことで、もっとスポーツの価値を高めて、街の活性化や市場の拡大を図っていきたい」(宮本氏)。

 こうしたパナソニックの取り組みに対して、スポーツ団体の関係者や自治体の施設担当者からの問い合わせが増えてきているという。現在、日本の各地でプロスポーツの拠点が地域に密着して根付いてきており、将来的に持続していくための収益増加の試みが模索されている。そのような状況の中、同社の提案は有効な打開策の1つとして関心を呼んでいるようだ。

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