
目に見えないウイルスが世界中に拡散され、人々の健康はもちろん経済にも大きな影響を及ぼしています。株などの市場が予想外の動きをするため、じっくり資産形成を行うにはあまり適さない状況が続いています。それ以上に、ウイルスの影響により経済が停止し、職を失ったり不安定な生活を強いられたりしている人が非常に多くなっています。今回は、新型コロナウイルスによる経済的な損失を、具体的な数字をもとにわかりやすくご紹介します。
アメリカで失業者が急増、1週間で664万人以上が失業
それまで働いていた人が職を失った場合、失業保険を申請することになります。各国の失業保険を新たに申請した人数を見れば、どれくらいの人が失業したのが予測できるというわけです。アメリカは失業保険の申請件数を一週間単位で公表しており、3月28日までの1週間で664万8,000件にのぼったことがわかりました。ロサンゼルス市の人口が約400万人ですから、その数の多さがわかると思います。
また、ロサンゼルス市には3万人以上のホームレスがいると言われており、経済活動がストップすることでその数が増加するのではと懸念されています。ホームレスは手洗いやマスクの着用など新型コロナウイルスへの対策として有効な手段を取りにくい環境にあるため、政府にとっても感染防止への対応を難しくする理由の一つとなっています。
世界全体で3,470億ドルの損失 日本円にして37兆円
3月6日にアジア開発銀行が発表したデータによると、新型コロナウイルスによる世界的な経済損失は3,470億ドル、日本円にして約37兆円にものぼることがわかりました。(2020年4月3日現在の為替レート)
デンマークのGDPが約38兆円(2018年時点)ですので、新型コロナウイルスによる損失は一国が吹っ飛ぶほどのインパクトがあることがわかります。
イギリスでは給与の8割を支給
新型コロナウイルスの感染拡大により、企業が従業員の雇用を維持することが難しくなるケースが出てきています。そのためイギリス政府は企業に対し、従業員に支払う給与のうち8割、最大33万円を負担すると発表しました。この政策は3月1日から適用され、現在のところ3か月間行われる予定ですが、必要であればさらに延長されるということです。
また、カナダでは、新型コロナウイルスにより職を失った人に2,000カナダドル(約15万円)を4か月間給付することを発表しました。この対策は、フリーランスや自営業者も対象に含まれます。
これらの対策は、苦境にある国民を助けるものですが、新型コロナウイルスがなければ必要のなかった支出であると言えます。新型コロナウイルスによるパンデミックが長引けば、世界の国々の経済をより苦しめることとなるでしょう。
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