米国や先進国株式を対象としたインデックスファンドに資金が流入し純資産残高が増加している。
ベンチマークに連動した運用を目指すインデックスファンドは、ベンチマークを上回る運用を目指すアクティブファンドに比べて、手数料や信託報酬が低く設定されている。特に、先進国株式型のインデックスファンドは、運用会社各社の信託報酬の引き下げ競争で信託報酬が大きく低下しており、ネット証券で売買する個人投資家の資金が流入した。
また、コロナショックによる金融市場の混乱がやや落ち着きを取り戻した後、米国を中心とした先進国の株式相場の上昇で運用成績が良いことも人気の一因となった。
過去1年間で資金流入額が最も大きい海外株式型インデックスファンドは「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」で、S&P500への連動を目指すインデックスファンド。1年間で約1290億円の資金が流入した。相場が持ち直した過去半年間では10.99%値上がりしている。GAFAM(グーグルの親会社のアルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト)などの米IT(情報技術)大手の組み入れ銘柄の上昇が運用成績に貢献した。

年間資金流入額2位の「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド<愛称:SBI・バンガード・S&P500>」、3位の「楽天・全米株式インデックス・ファンド<愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式)>」も米国株式型のインデックスファンドだった。
年間資金流入額4位の「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」と5位の「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」は、先進国株式の代表的な株価指数である「MSCIコクサイ・インデックス」への連動を目指すインデックスファンド。先進国株式が投資対象だが、世界の株式市場の中でみても時価総額の大きいGAFAMが組み入れ上位を占める。
GAFAMなど米国IT大手は企業業績が拡大しているが、割高感も指摘されている。また、市場寡占に対する規制強化もリスク要因だ。
海外株式型インデックスファンドの資金流入額ランキングの上位10本全てが積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象ファンドであり、投資初心者の購入も多いと思われる。これらのファンドは価格変動リスクが大きめなので、留意しておく必要がある。
(QUICK資産運用研究所 清家武)
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November 19, 2020 at 10:00AM
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