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Sunday, September 5, 2021

事業全体の成長、データで後押し 仙台のITベンチャー - 河北新報オンライン

「顧客企業は目標、利益が一致する仲間」と話す桜庭社長

 ITベンチャーのソルブレイン(仙台市青葉区)が業績を伸ばしている。主力事業は法人向けの「グロースマーケティング」。電子商取引(EC)サイトなどの集客にとどまらず、データを活用して事業全体をサポートし、成長を後押しする。7月には各種データを経営判断に生かすためのソフトウエア「SKEIL(スケール)」を発表。新規顧客の開拓など事業の拡大を図っている。
 ソルブレインは2008年、桜庭誠司社長(39)と弟で当時大学生だった技術者の佑哉取締役事業部長(36)ら3人で創業。当初はECサイトの宣伝・集客や、コンサルティングを手掛けたが、請け負った業務で成果を上げても、事業全体が伸びずに契約が継続されないケースに数多く直面した。
 そこで14年、事業全体をサポートして収益の最大化を図るグロースマーケティングサービスを開始。顧客のパートナーとして目的意識を共有するため、売り上げや成約件数に応じた成果報酬型の料金形態も導入した。
 例えばEC通販の場合、商品の内容や価格などの企画、パッケージデザインを手掛けながら、受注処理や在庫管理の効率化も図る。事業の上流から下流まで、デジタル技術を組み合わせて「全体最適」を導く手法は、全国でソルブレインだけが手掛けるという。
 桜庭社長は「IT系企業が使うツールは基本的には差がない。ビジネス全体を見ると改善する余地が多く、勝つチャンスが増える。うまくいく確信があった」と話す。

ソルブレインのオフィス。従業員用の菓子などが用意されている=仙台市青葉区一番町

 従業員は現在約40人。20年12月期の売上高は前期比約40%増の17億5000万円で、右肩上がりが続く。顧客は全国のサービス業、リサイクル、食材関連など約20社。決して多くはないが、売り上げが1億円に満たない企業が2年後に50億円に達したケースや、契約から数カ月での黒字転換といった成果を重ね、自社の業績を伸ばしてきた。
 サービスの根幹は、企業内外のデータの活用だ。販売や顧客の動向などさまざまなデータを収集、連携させて視覚化することで、経営判断を支える。従来は顧客ごとにシステムを開発してきたが、SKEILは必要な機能を集約し、社内や導入先での使いやすさを高めた。
 新型コロナウイルス禍もあって市場は拡大が見込まれ、人員拡充など社内体制の整備を急いでいる。
 桜庭社長は「デジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する中、データ活用の重要性も増しているが、集め方や活用の仕方が分からない企業は多い」と指摘し、「データを基にした経営で事業拡大を目指す企業を後押ししたい」と意気込む。

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