「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックス」が第9位に後退=ネット証券の投信積立契約件数ランキング21年10月
2021/11/02 18:48

大手ネット証券3社の投信積立契約件数ランキング(月次、21年10月)では、トップ3に変動はなかったが、第5位に「iFreeレバレッジNASDAQ100」が食い込み、史上最高値を更新した米国株式の人気が復調している。第1位から第3位までは前月と同様に、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」だった。一方、前月に同ポイントで3位だった「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックス」は第9位になった。代わって、同ポイントの第3位に「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」が前月の5位からランクアップした。
ランキングは、定期的に月次の投信積立契約件数トップ10を公表しているSBI証券、楽天証券、マネックス証券の公開情報を使用。各社ランキング1位に10点、以下、順位が落ちるたびに1点を減点し、第10位を1点として、3社のランキング10位までのファンドの点数を集計した。
ネット証券の積立契約件数ランキングに入ってくる主なインデックスファンドが連動する株価指数の推移を振り返ると、全世界株式(オール・カントリー)インデックスである「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円ベース)」は21年10月の1カ月間に6.35%上昇し、年初から10月末までの上昇率は29.69%になった。これに対し、先進国株式(除く日本)の「MSCIコクサイ(除く日本)(配当込み、円ベース)」は10月1カ月間で7.33%上昇し、年初からの上昇率は33.90%と全世界株式よりも良い結果をあげている。一方、この間の新興国株式「MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円ベース)」は、1カ月間で3.65%の上昇で年初から12.95%上昇とパフォーマンスで劣後する。米国株式の「S&P500(配当込み、円ベース)」は、1カ月間の上昇率は7.17%で「MSCIコクサイ」に負けたものの、年初からの上昇率は37.04%で最も良い成績になった。
このようなインデックスのパフォーマンスの差が積立契約件数ランキングに反映されているようだ。「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」のランクが下がり、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」のランクが上がったのは、今年の株式インデックスの運用成績をそのまま映したものといえよう。
ちなみに、「iFreeレバレッジNASDAQ100」は、株価指数の「NASDAQ100」の日々の値動きに対し、2倍の動きになるように先物取引等を使って調整するファンドだが、このファンドの月末時点の基準価額の騰落率をみると、10月1カ月間では14.09%値上がりし、年初からの値上がり率は45.27%になった。他の指数を引き離して良好なパフォーマンスになっていることが積立契約件数ランキングの上位につけている理由だろう。
一方、「<購入・解約手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」は、「MSCIコクサイ(配当込み、円ベース)」に連動するインデックスファンドで、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」と同じ商品内容になっている。運用コストである信託報酬は税込み0.1023%で同じであり、業界最低水準になっている。残高では2013年12月設定で歴史が長い「<購入・解約手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の方が3514億円と、2017年2月設定の「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」の2715億円を上回っている。先行した「<購入・解約手数料なし>」が、後から出てきた「eMAXIS Slim」に追い上げられ、21年10月の結果では完全に逆転されてしまった。
「eMAXIS Slim」が全てのカテゴリーにおいて「業界最低水準の手数料をめざす」と明確な方針を示していることのアナウンスメント効果が効いてきているようだ。「<購入・解約手数料なし>」シリーズは、インデックスファンドとしての対象インデックスごとで比較すれば、先進国株式である「MSCIコクサイ」がそうであるように、国内株式インデックスでも、「TOPIX」「日経平均株価」「JPX日経400」で同一インデックス対象ファンドではもっとも低い手数料率を設定している。にもかかわらず、「低コスト」のインデックスファンドとして、「eMAXIS Slim」あるいは、「SBI・V」や「PayPay投信」などに一歩譲っているようにみえる。
もっとも、年0.1%を下回る水準にまで手数料の引き下げ競争が進んだ「S&P500」に連動するインデックスは「<購入・解約手数料なし>」シリーズは持っておらず、新興国株式インデックスも年0.2%を下回る水準にまでは引き下げていない。ネット証券は、コストに厳しい投資家が多いと考えられ、その辺のシリーズ戦略の差をかぎ分けているのかもしれない。長らくトップ10を維持してきただけに、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」が来月以降もランキングを維持できるのか注目したい。
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