Pages

Friday, October 22, 2021

「SMT MIRAIndex」が設定3周年、テーマ株式インデックスに収益性を加味した魅力的な運用実績 - モーニングスター

「SMT MIRAIndex」が設定3周年、テーマ株式インデックスに収益性を加味した魅力的な運用実績

2021/10/20 11:39

 三井住友トラスト・アセットマネジメントが設定運用するテーマ株式インデックス「SMT MIRAIndex」シリーズが10月19日、第1号ファンド「SMT MIRAIndex ロボ」の設定から満3年を迎えた。長期的な成長が期待できる魅力的な投資テーマに関連する銘柄群で構成される独自のインデックスを開発し、そのインデックスに連動する運用成果をめざしているが、過去3年の運用期間を経ることによって投資対象銘柄を絞り込む際に重視している収益性指標が、パフォーマンスにプラスアルファの効果を上積みしていることが明確になってきた。低コストで高成長の運用が期待できるインデックスファンドとして注目したい。
 
 独自開発のインデックスは、金融情報会社のFactSet社と共同で開発した。FactSet社は、企業の業種分類をGICS(Global Industry Classification Standard)といわれる11セクター、24産業グループ、69産業、158産業サブグループという4段階区分より、さらに詳細なRBICSという6段階の企業区分を持っている。この詳細な区分を用いることで、投資テーマに合致した企業群をより的確に絞り込むことが可能になった。加えて、インデックスを構成する50銘柄に絞り込む際に、GPA(粗利益÷総資産)に着目してGPA上位銘柄を選別することによって、いわゆる「スマートベータ指数(単純平均や時価総額加重平均などの指数とは異なり、特定の要素を勘案した上で算出される指数)」の性格を持つインデックスをつくりあげた。

 たとえば、「SMT MIRAIndex ロボ」が連動をめざす「FactSet Global Robotics & Automation Index」は、売上の50%超がロボット関連事業(オートメーション関連事業を含む)から得ている企業と定義し、この定義に当てはまる企業群をGPA指標で上位50銘柄を選定している。構成銘柄の入れ替えは年1回、リバランスは年2回、また、構成銘柄のウエイトは浮動株調整後の時価総額基準とし、リバランス時の1銘柄のウエイトは最大5%とするというルールに基づいてインデックスを算出している。

 この独自のインデックスを使うことによって、成長産業に特化することで市場平均を上回るというテーマ株式運用のメリットが生まれるとともに、GPA指標による選別が加わってアクティブファンドに相当するような銘柄選定効果がパフォーマンスを引き上げる結果が出てきている。「SMT MIRAIndex ロボ」の設定月(2018年10月)を100として、2021年9月までのパフォーマンスを調べると、世界株式インデックス(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)が158に値上がりしたことに対し、同ファンドは237と強烈な値上がりになっている。

 「SMT MIRAIndex ロボ」と同様にロボット・テクノロジーに関するテーマ株インデックスファンドである「eMAXIS Neo ロボット」は同じ期間で164に成長し、世界株式よりも成長分野に特化した分だけアウトパフォームする実績を残した。また、ロボテックをテーマにしたアクティブファンドである「グローバル・ロボティクス株式ファンド」のパフォーマンスは186で、テーマ型インデックスに対してアクティブファンドとしての銘柄ピックアップの能力の高さを感じさせる結果になった。ところが、「SMT MIRAIndex ロボ」は、インデックスファンドながらアクティブファンドをも上回るパフォーマンスになっている。過去3年間という限られた期間のパフォーマンスではあるが、高い成長が期待できる投資テーマを切り口として、業績で選別することによって一段と高いパフォーマンスをめざすという独自インデックス策定の狙いは、実績によって証明することができたといえる。

 「SMT MIRAIndex」は、2019年3月に「バイオ・メディカル」、同年7月に「eビジネス」、同年10月に「エコ」、同年12月に「宇宙」をそれぞれ設定し、シリーズ5本のファンドを揃えている。それぞれのファンドを21年9月末時点で過去1年間のトータルリターンは、「eビジネス」が27.90%、「バイオ・メディカル」が27.92%と「世界株式インデックス」の36.82%に劣後したが、「エコ」は42.69%と大きくアウトパフォームし、「宇宙」も38.36%と世界株式を上回った。

 5つの独自インデックスは、基本的に売上高の50%超がテーマ関連であること、(浮動株調整後の)時価総額が5億米ドル以上である銘柄を対象とし、GPA指標で上位50銘柄を抽出するという考え方で作っている。ただ、「バイオ・メディカル」は(浮動株調整後の)時価総額について上限200億ドル未満という制限をかけた。これによって、一般薬などを提供する伝統的な超大型企業を避け、創薬や自動手術機器メーカーなど開発型の成長性が高い企業群にフォーカスするインデックスという性格がある。また、「宇宙」は(浮動株調整後の)時価総額基準を1億米ドル以上として、新興企業なども組み入れ対象に加えている。

 今後を展望すると、このような投資テーマは、どんどん新しくつくることができそうだが、三井住友トラスト・アセットマネジメントに確認すると「当面は、現在の5ファンドから拡充する計画はない」(投信営業第2部)ということだった。「メガトレンドとなりえる長期のテーマであることを大前提として5つのテーマを立てた。その他の切り口も検討はしているが、対象銘柄の範囲が絞られる点やテーマに沿った絞り込みできるか等、十分な銘柄選定の効果が期待しにくいなどの懸念がある」(同)ということだった。「SMT MIRAIndex」シリーズは、5本全てが50銘柄のパッケージとなっており、リスクが概ね同じような水準で投資テーマを選ぶことができるシリーズになっている。テーマを広げることによって、より少ない銘柄群でインデックスを作るようなことを避けたということだった。

 将来にわたって成長が期待される投資テーマに、信託報酬は年0.77%(税込み)という低コストで投資ができる「SMT MIRAIndex」シリーズは、投資テーマや銘柄を絞り込むために、「世界株式インデックス」などと比較すると、価格のブレ(リスク)は大きくなる傾向がある。低コストの特性を活かす上でも、長期の積立投資で継続して投資するような手段で活用を考えたい。(グラフは、ロボット関連テーマ株ファンドのパフォーマンス推移)

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 「SMT MIRAIndex」が設定3周年、テーマ株式インデックスに収益性を加味した魅力的な運用実績 - モーニングスター )
https://ift.tt/3pC6jgu

No comments:

Post a Comment