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Wednesday, May 27, 2020

アメリカで死者10万人超える 世界全体の3割 新型コロナ - NHK NEWS WEB

アメリカで新型コロナウイルスに感染して死亡した人の内訳を見ますと、黒人の割合が際立って高く、人種間の格差が浮き彫りになっています。

専門家は、宅配業務やスーパーの店員など、在宅勤務ができない、いわゆる“エッセンシャル・ワーカー”が多いことが原因の1つだと分析しています。

アメリカの民間の調査団体によりますと、今月26日の時点で、全米の40州と首都ワシントンでは、人口10万人当たりの死者は、白人が22人、アジア系が24人、ヒスパニック系が24人であるのに対し、黒人が54人と、ほかの人種と比べて黒人の死亡率が2倍以上になっています。

また、感染がもっとも深刻なニューヨーク市が発表した調査によりますと、人口10万人当たりの死者数は、アジア系が100人、白人が106人なのに対し、黒人は214人、ヒスパニック系は225人と黒人やヒスパニック系の死亡率が白人の2倍に上っています。

この背景について、人種問題の専門家は、「外に出て働く人が多く、その結果、高いリスクにさらされている」と述べ、スーパーの店員や宅配業者など、人々の生活を支える上で欠かせないいわゆる“エッセンシャル・ワーカー”と呼ばれる人たちが多いことが原因の1つだと分析しています。

また、医療保険に加入していない人の割合も高いと言われ、治療を受けづらいことや、糖尿病や心疾患などの病気の人も比較的多く、重症化しやすいという指摘もあります。

さらに、白人と比べて平均所得が低いことも関係しているとみられています。

黒人のあいだでは、すでに感染した人の割合が高いこともわかりつつあります。

ニューヨーク市で新型コロナウイルスの抗体検査を行ったところ、抗体が検出されたのは、市全体では19.9%だったのに対し、平均所得の低い人が多く住む地域では27%にのぼりました。

とりわけ住民の9割以上が黒人とヒスパニック系である市北部、ブロンクスのモリサニアでは、43%の人から、市の南部、ブルックリンのブラウンズビルでは41%の人から抗体が検出され、過去に感染していたことがわかったということです。

検査の結果について、ニューヨーク州のクオモ知事は、今月20日の記者会見で「低所得者向けの公営住宅に住む人は、人との距離を取るのが難しい」と述べ、人との距離がとれない狭い場所で生活していることが、感染が広がっている原因だという見方を示しました。

人種の違いによる格差は、アメリカ社会で長年、大きな課題となってきましたが、新型コロナウイルスへの感染をめぐって、人種間の格差が改めて浮き彫りになっています。

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May 28, 2020 at 05:26AM
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