国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETFを除く)で、5月末時点の純資産総額(残高)の首位は「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」だった。2021年7月から11カ月連続で首位を維持している。ランキング7位までは前月と同じファンドで、上位3本は引き続き残高1兆円を上回った。

「米国成長株投信Dコース」の残高は前月末より47億円少ない1兆7405億円。資金流入傾向は続いたものの、運用成績の悪化が残高減少につながった。2位はインデックス型(指数連動型)の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」で、同608億円多い1兆2208億円と月末ベースでは初めて1兆2000億円を超えた。増加額は残高上位20本中で最大だった。
そのほかも残高増加が目立ったのはインデックス型で、それぞれ資金流入が寄与した。インデックス型は残高上位20本中に4本が入り、いずれも積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)に利用できるファンドだった。13位の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、前月の16位から3つ順位を上げた。
一方、海外の不動産投資信託(REIT)で運用するタイプは残高を減らした。運用成績の落ち込みが足を引っ張った。減少額が最も大きかったのは、6位の「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)」で、前月末と比べ617億円少ない6896億円だった。
株式に投資するタイプでは、残高4位の「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)<愛称:未来の世界(ESG)>」の減少幅が大きかった。資金流出と運用悪化の両方が残高減少の要因になった。
(QUICK資産運用研究所 西田玲子)
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