
新型コロナウイルスワクチンの外国人の接種率についてNHKが栃木県内で調べた結果、すべての市と町で自治体全体の接種率より低くなっていることがわかりました。
日本語がわからず接種の予約ができないケースなどが考えられるということです。
NHKは、外国人のワクチンの接種状況を調べるため、栃木県内の25の市と町に聞き取り調査を行いました。
2回目のワクチン接種を終えた人の割合を今月中旬から下旬の時点で比べた結果、すべての市と町で、外国人の接種率の方が自治体全体より低くなっていることがわかりました。
このうち、外国人の接種対象者が最も多い宇都宮市では全体で42.4%だったのに対し外国人は23.5%でした。
次いで多い小山市は全体の40.1%に対し外国人は14.7%、3番目に多い足利市は全体の44.4%に対し外国人は11.4%となっています。
外国人の接種の進み具合には自治体間でも差があり、最も進んでいる市貝町は51.2%だった一方壬生町は5.5%でした。
栃木県や県の国際交流協会は接種が進まない背景として日本語がわからず接種の予約ができないケースやワクチンに対する理解が不十分なことなどが考えられるとしています。
県国際課は、「ワクチン接種に関する情報をすみずみまで届けるためにも市や町と連携を強化していきたい」と話しています。
栃木県国際交流協会は、県の委託を受け、外国人からの相談や悩みを受け付ける「新型コロナウイルス相談ホットライン」を設けているほか、協会独自で「とちぎ外国人相談サポートセンター」を運営しています。
こうした窓口では先月下旬から今月上旬にかけてワクチン接種についての相談が増え、日本語が読めず接種の予約のしかたが分からないとか、1回も予約ができていないなどの相談があったということです。
栃木県国際交流協会で相談員を務める早乙女ホンダエリザさんは、「予約サイトを多言語にするとか、予約なしでも受けられる接種会場を増やして多言語で案内するなどの工夫をすることが外国人のワクチン接種を進めるのに効果的だと思う」と話しています。
からの記事と詳細 ( 外国人のワクチン接種率 栃木県の全市町で全体より低い|NHK 首都圏のニュース - NHK NEWS WEB )
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